Ninjin History Blog

広島県福山市近辺の歴史について書いてます

日だまりのある町


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広島県福山市神辺町、家内が生まれた町だ。

この町から私の教師生活が始まった。

50才半ばを越えての転職、2年目の5月の連休のある日、朝ふと地域に挨拶に回ったときに目にした土壁に日が当たっている様子が思い起こされて、不思議に心のなかでイメージが折り重なって、言葉とメロディーが溢れだし夢中で楽譜に書き留めた。

その曲がこの「日だまりのある町」だ。

 


日だまりのある町 on Vimeo

 

宮沢賢治の「雨にも負けず」に作曲したのも、同じころだったように思う。教師としてこの先頑張れよというような応援歌みたいな歌だ。

どこまでいけるか、何ができるか、人生は未知数。頼れるのは自分の「やる気」。そして温かな人との出会い。みんなに支えられてこの10年間やってこれたなとふと思う。

「にんじん先生がんばれ」という声が聞こえてきそうな歌だなと思っている。

 

神辺は「ぎんぎんぎらぎら」で知られる童謡詩人葛原しげるを生み出した町だ。それを意識して「日だまりのある町」の歌は「神辺の町は夕日の似合う町」で始まる。

葛原しげるを先輩と見なして、後輩がそのバトンを受け取って新しい未来を開いていこうというふるさとの応援歌、そう私は思っている。

 

相方の女声ボーカルの方とは地域の盆踊り大会で何度かコラボした。とても素敵な声と音楽センスの良さに私の曲がぴったりと当てはまっている。この方とユニットを組む時のチームの名前は「エストレーラ・デ・カンナベ」、神辺の星という意味だ。

 


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内海町から今度の任地校はまた神辺方面になり、通常学級の担任から私のライフワークである特別支援学級の担任になった。

昨日は久々に、実に2年半ぶりに「エストレーラ・デ・カンナベ」の舞台に立てた。(^_^)

相方の女声ボーカルの方のご主人も来られていて、挨拶させていただいた。とても気さくな方だ。

この次はいつになるかわからないが、またコラボしたいなと思う。

 


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神辺は中世以来、かつての備後地方の交通の要衝であり、文化の揺籃の地でもある。神辺、駅家さらに北の方にかけて備後地方の文学者が輩出されている土地なのだ。この歌を聴いているとまたひとつ、ふるさとに帰ってきたかのような気持ちになる。

さて、いよいよ明日から新しい職場での仕事が始まる。頑張っていこうと思う。

 


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