長崎の日に寄せて、一曲の歌を手向けます。
「細い糸」の歌詞に出てくる「兜率(とそつ)の天の食(じき)」は宮澤賢二の詩「永訣の朝」の中からとりました。「蜘蛛の糸」は芥川龍之介の同名の作品から参考にしてとったものです。
http://www2.odn.ne.jp/~nihongodeasobo/konitan/eiketsunoasa.htm
「細い糸」
一本の細い糸のよう
もしかしたら蜘蛛の糸か
目の前に差し伸べられた
明日に向かう道を示すかのように
頼りなげな細い糸よ
兜率の天の食(じき)となりぬ
明日に向かう道はいずこに
天空を駆け巡りたり
この国の明日を抱きしめる
この掌にいだきしめる
一本の細い糸のよう
もしかしたら蜘蛛の糸か
目の前に差し伸べられた
明日に向かう道を示すかのように
頼りなげな細い糸よ
作詞・作曲 2022/8/9 historyninjin
このブログの冒頭「父の遺言」の中で私は次のように書きました。
『日本は私にとって、愛する祖国である。人生半ばを過ぎて一層そう思う。様々な気に入らない問題や政治的状況があっても、何とか真実の美しい国になってもらいたいと思っているし、そのために何かをすべきだと素朴に思っている。』
美しい日本を描いて日本を導いてくれた一国の首相を失って1ヶ月、頼りなげな細い糸を手に、私たちはそれでも未来に向かって行かなければならないと思っています。追悼の意味をも込めた歌です。
その思いをベースにこの曲を作曲しました。長崎の日に寄せて、明日を見つめるよすがとして。
2022/8/9 historyninjin
このブログの最初の記事、「父の遺言」で宮澤賢二の「雨にも負けず」が聞けます。 (*^^*)
https://historyninjin.hatenablog.com/entry/2021/05/21/014623
もうひとつ 2023/5/5 に投稿した記事です。こちらにも「雨にも負けず」画像をリニューアルして(ほとんど分からないかもしれませんが)アップしました。(*^^*)
https://historyninjin.hatenablog.com/entry/2023/05/03/091202