Ninjin History Blog

広島県福山市近辺の歴史について書いてます

内海小学校はなくなるけれど(1)

原曲は金子みすずの詩「失(な)くなったもの」です。

詩は3連からなります。

金子みすずが作った詩は下記の通りです。


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失くなったもの


夏の渚でなくなった、
おもちゃの舟は、あの舟は、
おもちゃの島へかえったの。
      月のひかりのふるなかを、
       なんきん玉の渚まで。

 

いつか、ゆびきりしたけれど、
あれきり逢わぬ豊ちやんは、
そらのおくにへかえったの。
      蓮華のはなのふるなかを、
       天童たちにまもられて。

 

そして、ゆうべの、トランプの、
おひげのこわい王さまは、
トランプのお国へかえったの。
      ちらちら雪のふるなかを、
       おくにの兵士にまもられて。

 

失くなったものはみんなみんな、
元のお家へかえるのよ。

 

私はこの詩を読んだとき、読むとほとんど同時に詩にメロディーがついて聞こえてきたので、一心にそのメロディーをギターを弾きながら声に出して歌った記憶があります。2002年の6月のことでした。

普通は視覚的に見える形で残すため、楽譜にするのですが、この歌はちょっと変わっていて、楽譜にしなくても、迷うことなく歌えたので、書き写した詩の言葉の上にいきなりギターコードだけを書き込んで、書き込んだそのコードをギターで弾きながら歌いはじめました。自然にメロディーが詩を紡ぎだし、イメージがよりそって間違えることなく歌えたので、ついに楽譜にしないまま歌うようになってしまいました。

それと、コードをつけながら歌い、歌いながら情景を考えているうちに、ごく自然に詩を反復したり変化させて、メロディーにあわせて補って歌うようになっていきました。なんだかとても懐かしく、心が弾んで、時にしんみりとした感情に浸ったりしながら歌える歌になりました。それは私にとって、とてもすてきな楽しい経験でした。(^_^)


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メロディーをつけながら私が編集した詩の形は以下のようになります。

 

「なくなったもの」

1、

夏のなぎさでなくなった

おもちゃの舟はあの舟は

おもちゃの島へかえったの

月のひかりのふるなかを

なんきん玉のなぎさまで

なくなったものはみんな

みんなもとのおうちへかえるのよ

2、

いつかゆびきりしたけれど

あれきり逢わぬ豊(ほう)ちゃんは

そらのおくにへかえったの

蓮華の花の降る中を

天童たちにまもられて

あれきり逢わぬ豊ちゃん

そらのおくにへかえったの

3、

そしてゆうべのトランプの

おひげのこわい王さまは

トランプのおくにへかえったの

ちらちら雪のふるなかを

おくにの兵士にまもられて

おひげのこわい王さま

トランプのおくにへかえったの

4、

夏のなぎさでなくなった

おもちゃの舟はあの舟は

おもちゃの島へかえったの

月のひかりのふるなかを

なんきん玉のなぎさまで

なくなったものはみんな

みんなもとのおうちへかえるのよ

 

最後にもう一度メインテーマの1番に帰ってくるようにしました。ギターコードは開始部分はAmaj(イ長調)で始まり、3番までそのコードで進行します。4番でCmaj(ハ長調)に転調して終わるというようにしました。

これがオリジナルの歌いかたです。(^_^)

 


なくなったもの(オリジナル) on Vimeo

・・・(2)につづきます。(^^ゞ


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内海小学校はなくなるけれど(2)

https://historyninjin.hatenablog.com/entry/2022/06/29/231801