♪「泉湧く本郷の里」「服部川清く」♪
雨木地区の中心的な地域が本郷(ほんごう)の里である。昔は繊維産業の要のような地域だったようである。今でも繊維製品を家内制手工業のようにして、家屋の中に小さな繊維製品を加工する作業場を設けて加工している家がちらほら見られる。
その地域の中央を北から南に流れるのが服部川。山からはいくつかの小さな支流が流れ込んで、生き生きとしたきれいな水脈を形成している。南に流れて福山藩の初代藩主水野勝成の命により普請された大きな服部大池に流れこみ、さらに下流域に流れ、耕地を豊かに潤している。
川にはホタルが生息し、6月になるとホタルが水辺をゆったりと飛び交う幻想的な風景を堪能することができる。
冬になると子どもたちはこの服部川にそってマラソン大会を競う。(閉校になったのでもうその歓声を聞くことはできなくなったが)
服部川を泉とみなし、本郷をその源泉に喩え、尽きることのない水脈が時代を貫いて流れる姿を思い、これからもこの地域がふるさと服部の最北部にあって水源のような役割を果たして、里の歴史を綴ってくれることを祈るともなく願いながら作曲した曲が「泉湧く本郷の里」だ。
本郷(ほんごう)の里には、お母さんを主題に美しい詩を読む詩人(宮沢賢治のような農民詩人と言えばいいのだろうか)の方がおられ、何度かお会いして地元の話を伺った。
雨木の地名の由来や、蛇円おろしという言葉を教わったのも、その方からだ。
服部の町はちょうど蛇円山と服部大池に抱かれるような地理的な環境の中にある緑の野と言えばいいかと思われる。緑に抱かれた一種の別天地のように、私には見える。福山の市内から服部大池沿いに坂道を上がっていくと、蛇円山に抱かれるように服部の里が迎えてくれる感覚を、私は通勤しながら何度も感じた。服部川清くは、たくさん作った服部の歌の実はエンディングソングだ。
◆泉湧く本郷の里
♪「泉湧く本郷の里」
蛇円おろしの雨と風 集めて機織りをなす
服部の本郷の水は 途絶えることはない
川は清く流れて 流れて田畑を潤し
私たちのふるさとに 豊かな命を届ける
蛇円おろしの雨と風 集めて機織りをなす
服部の本郷の水は 途絶えることはない
作詞・作曲 historyninjin
◆服部川清く
♪「服部川清く」
青い山並み蛍のふるさと
服部川清く町を流れる
春夏秋冬いつの日も美しいふるさと
昔も今もなつかしく思い出光ってる
蛇円の山と服部大池に
抱かれているぼくらのふるさと
蛇円の山と服部大池に
抱かれているぼくらのふるさと
青い山並み蛍のふるさと
服部川清く町を流れる
作詞・作曲 historyninjin
緑深きふるさと、岩畳神社の記事↓
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