Ninjin History Blog

広島県福山市近辺の歴史について書いてます

「星降る夜にあなたを想ふ」


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昨日7月10日、私たち夫婦にとって6番目の孫(男の子)が誕生しました。7月10日はマハティール元首相の誕生日とのことで、マハティール氏の日本への言葉を添えておきます。(*^^*)

歌は一昨年5月に作曲したものです。(下記リンク)

https://ninjinmusic.hatenablog.com/entry/2021/06/06/072831

 


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【マハティール・ビン・モハマド(マレーシア元首相)の言葉】

 

日本は戦争の贖罪意識から解放されるべきだ。

はっきり申し上げれば、いまの日本人に欠けているのは自信と愛国心です。日本が愛国心という言葉に過敏になる理由は、私にもわかります。確かに、過去に犯した多くの過ちを認める用意と意思は持たなければならない。しかし、半世紀以上も前の行動に縛られ、恒常的に罪の意識を感じる必要があるのでしょうか?

ドイツを見てください。誰が彼らに、戦争中のナチスの残虐な行為を謝罪して回るよう求めているでしょうか?しかし日本では、どの首相も2世代も前の人間がやらかしたことを謝罪しなければならないと思っている。これは不幸なことです。日本が再び軍事大国になることはないという近隣諸国の不安を取り除くための保証さえあれば、謝罪の必要はありません。

今まさに日本が挑戦すべきことは、東アジアにおけるリーダーの役割を果たすことです。日本には経済的な規模があり、富があり、世界水準の技術力がある。世界のリーダーとなるには軍事力も必要だという考え方もあるでしょうが、今日の戦争は、経済的な側面が焦点です。

東アジアだけでなく、世界が日本を必要としています。今日、世界がおかれた状況は修羅場と言ってもいいほどです。自由貿易システムの濫用、投機家の底なしの貪欲さ、そしてテロリズム。日本のダイナミズムと、ひたむきな献身が、まさに必要とされているのです。

最近、欧米のメディアが積極的に転職する日本の若い世代を誉めそやす記事を読みました。これは、まったく間違っています。長年保たれてきた企業と従業員のよき家族にも似た関係が薄れてしまえば、私たちが多くを学んだ日本株式会社もまた、立ち行かなくなる。失業者を増やし、企業と社会の生産性を損なう外国のシステムをなぜ盲目的に受け入れなければならないのでしょうか?アジアは欧米ではないのです。

日本人は、日本固有の文化にもっと誇りをもつべきです。もし当事者であるあなた方がそう思っていないとしたら、私の口からお伝えしたい。あなた方の文化は、本当に優れているのです。日本の力を忘れてはいませんか?

マレーシア経済危機のとき、日本は私たちの味方となってくれました。しかしその日本はといえば、残念ながら私の目からは自分を見失っているように、そして自分の考えで動いてはいないように映ります。

いまのところ日本は、私たち東アジアの国々から生まれた唯一の先進国です。そして、富める国には隣人に対してリーダーシップを発揮する義務があります。潜在的な大国である中国をうまく御しながら、その責務を果たせるのは西側諸国ではありません。それは、東アジアの一員たる日本にしかできない役目なのです。

いつまでも立ち止まっている余裕はありません。それは日本にとっても、東アジアにとっても、世界にとっても、大いなる損失でしかないのです。

日本人よ、いまこそ立ち上がれ。成功の原点に戻れ。

世界は西側の価値観に支配されている。メディアはその最たるものだ。日本のメディアは欧米のメディアに左右されることなく、真実の報道をしてほしい。

私は、問題や相手を問わず、見下されたり、相手の弱みにつけ込んで何かを押しつけてきたりされることに強い抵抗感がある。

重くみなければならないのは、財産をどれくらい持っているかより、精神的にどのような状態におかれているかである。

指導者は常に困難な事態や問題に突き当たるものです。しかし、どんな困難も乗り越えていく、またあえて困難に挑んでいく。そこにこそ、リーダーの要件があると信じます。

私は、できるかぎり青年と対話し、青年と触れ合う機会をもちたいと心がけています。なぜなら、私たちの国を次に引き継いでくれるのは青年たちしかいないからです。

戦争というものを撤廃すべきです。戦争を犯罪と見なすべきなのです。それは長い苦難の道のりです。何十年あるいは何世紀もかかるかもしれません。しかし、私は信じます。その日は 必ず来ると。
グローバリゼーションとは、世界の標準化、同一規格化、ルール化です。これによって得をする者は西欧、特に自国のシステムを世界システムに適用しようとしているアメリカの企業家たちであることは明白でしょう。

円高政策は、経済摩擦の非難をかわすために取られた対米妥協政策だったと思いますが、中国へのシフトが終了した現在、いかに円安政策を取ろうと、いまさら日本に対する投資が拡大することはないでしょう。

マレーシアの将来の発展を真剣に考え抜いて到達した結論が「隣人を富ませよ」という政策でした。我々には産業がありませんでした。産業化に必要な技術力も資金も、知識も経営力もなかった。それで我々は外資の導入を促進した。我々は日本企業を誘致し、日本企業はマレーシアに職をもたらしました。

西欧の征服者は、征服した土地にキリスト教をもち込み、西欧的価値観を植え付ける一方、現地の民族性や文化性は変革すべきものか、または排除すべきものとして位置付けました。

実際のところ、日本人に支配されるくらいなら、イギリスの支配のほうがましだと思っていた。ただ、それとは別の次元で、同じアシアの国が西欧の強国を負かすことができるのだという事実が衝撃として我々の間に走りました。

日本も独自の民主主義、独自の文化、独自の進み方があってよいのです。実は日本にとって、日本人が日本に自信をなくし、外国のシステムに同調することで自らを救おうとしていることこそが最大の危機ではないかと思えてなりません。

リーダーはまず、人々に目的地を見せて、なぜそこに行かなければならないかを説明しなければならない。リーダーは人々が歩むべき道を作らなければならない。障害物があれば、リーダーはそれを取り除くための手段を示さなければならない。

メディアに情報のコントロールはつきものである。情報伝達の過程でオーナーが指示を出し、編集長が操作し、さらにはデスクが操作する。コントロールには、必ずしも情報操作を必要としない。載せたくない情報は、黙殺すればそれでよいのだ。

※7月10日はマハティール元首相の97歳の誕生日。