子どもたちと歌っておそらく一番心に響いた歌だと思います。なぜだかよく分かりませんが、私が彼岸花に対して興味を抱いて、車で出かけては彼岸花の咲いているところを探し回ったりしたことも影響しているかも知れません。
随分昔、尾道駅を降りて裏口から出たすぐ左手の足元に咲いていた白い彼岸花を生まれて初めて見て、一瞬目が点になったことがありました。新鮮な驚きを感じたことを忘れることができません。ネットで調べると黄色い彼岸花もあるそうな。
とにかく、あの赤い彼岸花が咲いていると目が吸いつけられ、心が引き付けられるのです。彼岸に咲くので、死んだ人の花なんだよという話も知っていますが、私にとってはそんなこと知ったことじゃない、あの繊細に空間を貫いて流れるような曲線で形作られた形状は、誰も真似できない素晴らしい芸術的な感覚で作られた作品であって(作品を越えた自然の造形ですが)、見るたびに胸が高鳴り、何度見ても飽きないのです。
服部大池に近い川辺に群生しているのを、何度か車を止めて写真を撮りに行ったり、服部小学校に近い岸辺にずらっと並んで咲いている彼岸花を眺めて通勤したりした日をよく思い出します。
内海に通うようになってからは、熊野町の田園風景の中に咲き誇る彼岸花の季節になると、毎日少しずつ変わるその色合いを目で追って、ついに色褪せてしまうまで私は私の心に彼岸花の姿を映し続けます。
山南(さんな)小学校を過ぎて、坂道を上がりきったあたり、丘のようにせりあがった地形にも彼岸花が咲いていて、通ると必ず目で確認します。秋になると私はいつも彼岸花を目で追いかけています。なぜかな?
「彼岸花」
赤い花たち土からいでて
一日(ひとひ)も違えずに咲きだした
赤い花たち次から次に
群れて誇らしげに咲きだした
彼岸花たちの艶やかさ
真っ直ぐに伸びた潔さ
青い空に向かって咲いている
ひたむきな赤い花曼珠沙華
彼岸花たちの艶やかさ
真っ直ぐに伸びた潔さ
青い空に向かって咲いている
ひたむきな赤い花曼珠沙華
赤い花たち土からいでて
一日(ひとひ)も違えずに咲きだした
赤い花たち次から次に
群れて誇らしげに咲きだした
作詞・作曲 : historyninjin 2019 秋
歌:ひまわり学級